転職で内定が出ると、すぐに入社意思を伝える返事をしなければならないと思いがちですが、それは危険です。
承諾の返事をするにしても、必ず確認するポイントがあるのです。この記事では、内定を受ける場合の内定承諾についてメール・電話の例文もふくめて解説します。
目次
転職では労働条件の確認が必須
第一希望の企業から内定がもらえると、すぐに承諾してしまうのは間違いです。まず次のことを忘れないでください。
労働条件を確認できてから内定承諾の返事を伝える
労働条件とは給与や労働時間、就業場所など企業があなたを雇用する上での条件です。
企業によって呼び名は様々ですが労働条件通知書、雇用契約書などと呼んでおり、場合によっては内定通知書の中に労働条件を記載する場合もあります。
内定通知の連絡でこの労働条件が無い場合は、必ず企業側に要求してください。間違っても労働条件確認前に、内定承諾をしないよう注意しましょう。
転職における内定承諾の期間は1週間
内定を受ける場合、待ってもらえる期間は約1週間です。
企業が内定の返事に期日をもうけている場合を除いて、基本的には1週間までには返事をしましょう。
返事が遅くなると、企業側は入社意思がないとみなし、内定を取り消す場合もあります。1週間は平均的な日数なので、可能な限り早く返事をするようにしましょう。
以降では労働条件の有り無し、メールか電話かといったパターン別に例文を見てみましょう。
内定メールへの返信【労働条件付きの内定】
メールで労働条件が添付・記載された内定通知を受け取った場合の返信メール例です。
件名 Re:内定通知のご連絡 ◯◯株式会社
◯◯株式会社
人事採用グループ ▲▲ ▲▲様
お世話になっております、転職まなぶです。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
内定をいただけたこと、大変光栄です。
頂戴した労働条件通知書を確認し、指定期日である×月×日までには必ずご連絡いたします。
それでは引き続きよろしくお願い申し上げます。
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氏名:転職まなぶ
メールアドレス:xxx@gmail.com
電話番号:080-xxxx-xxxx
〒●●●-●●●●
東京都世田谷区●●1丁目11-1 セントラルコート205号室
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内定メールに対する返信です。労働条件を確認して決断するまでに数日は必要なので、とりあえず内定通知に対するお礼の返信をしましょう。
必要な内容は以下です。
- 内定へのお礼
- 労働条件を確認する旨
- 返信までの期日
まずは内定に対するお礼を伝えましょう。「光栄です」、「嬉しく存じます」などのフレーズを添えると、内定に対するあなたの気持ちが伝わりやすいでしょう。
必須なのが、労働条件を確認し何日までに返事をするという文章です。あなたの行動と期日を伝えることで、採用担当者も安心して待つことができます。
内定通知に対して返信を行うので件名はそのまま「Re:内定通知~」で良いです。
内定メールへの返信【労働条件が無い内定】
メールで労働条件が示されてない内定通知を受け取った場合の返信メール例です。
件名 Re:内定通知のご連絡 ◯◯株式会社
◯◯株式会社
人事採用グループ ▲▲ ▲▲様
お世話になっております、転職まなぶです。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
内定をいただけたこと、大変光栄です。
内定承諾をお伝えする前に、労働条件をご提示いただいても宜しいでしょうか。
貴社に大変魅力を感じており、正式にお答えするためにも労働条件を確認させていただきたく思います。
お手数おかけしますが、ご返信お待ちしております。
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氏名:転職まなぶ
メールアドレス:xxx@gmail.com
電話番号:080-xxxx-xxxx
〒●●●-●●●●
東京都世田谷区●●1丁目11-1 セントラルコート205号室
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メールでの内定通知において、労働条件が記載・添付されてない場合は、必ず要求しましょう。
労働条件の明示は労働基準法第15条に記載されている当然の権利なので、失礼に感じる必要はありません。
書き方のポイントは、「貴社に大変魅力を感じている」、「前向きに入社を考えているのですが」などの言葉を使用することです。
それらの言葉を前置きとして、最終的な判断のために労働条件が必要だと伝えれば、相手側にも失礼な印象を与えません。
内定を承諾するメール例文
労働条件を確認後、正式に入社意思を伝える場合のメール例文です。
件名 Re:内定通知のご連絡 ◯◯株式会社
◯◯株式会社
人事採用グループ ▲▲ ▲▲様
お世話になっております、転職まなぶです。
先日頂戴した内定について、労働条件を確認させていただきました。
貴社の内定を謹んでお受けいたします。
これまでの経験を貴社で活かし、事業に貢献できるよう努めてまいります。
お忙しいところ恐縮ですが、以降の手続きについてお教えいただきたく思います。
お手数おかけしますが、ご返信お待ちしております。
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氏名:転職まなぶ
メールアドレス:xxx@gmail.com
電話番号:080-xxxx-xxxx
〒●●●-●●●●
東京都世田谷区●●1丁目11-1 セントラルコート205号室
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労働条件を確認し入社意思が決まったなら、再度内定を受ける連絡をしましょう。
ポイントは、労働条件を確認した上で内定を承諾したことを明確に記載することです。あいまいな表現では、採用担当も困るからです。
メールだと無機質な印象をあたえがちなので、ひと言入社への意気込みを添えることをおすすめします。
最後に以降の手続きや流れについて、質問することは忘れないようにしましょう。
電話で内定連絡を受けた場合の会話例
電話にて内定連絡を受けた場合の会話例です。
採用担当者
まなぶ
採用担当者
まなぶ
正式な内定通知については、すぐにメールにてお送りいたします。申し訳ありませんが、本日から1週間のち、×月×日までにお返事をいただいても宜しいでしょうか?
採用担当者
まなぶ
貴社に大変魅力を感じており、正式にお答えするためにも労働条件を確認したいと考えております。
採用担当者
まなぶ
採用担当者
まなぶ
電話で内定をもらった場合、あせって担当者に言われるがまま話を聞いて終わってしまいがちです。
これは一般的によくある、電話で内定後にメールを送るパターンですが、必ず送られてくるメールに労働条件が付帯してあるかを確認しておきましょう。
もし確認し忘れた場合や、内定連絡のみで返事を求められた上で電話を切られた場合は、例文にある通り、再度連絡して労働条件の通知をお願いしましょう。
電話で内定承諾を伝える場合の会話例
労働条件を確認後、正式に入社意思を伝える場合の電話での会話例です。採用担当者が電話に代わってもらってからの会話例です。
まなぶ
採用担当者
まなぶ
今回の内定について、謹んでお受けしたいと思います。
それでは以降の流れについては、再度メールにてご連絡差し上げます。
採用担当者
まなぶ
基本的にはメールと同じで、労働条件を確認した上で内定を受けることを明確に伝えて下さい。
その部分さえしっかり伝えれば、あとは企業側が指示をしてくれるはずです。
基本的なパターンとしては、メールで以降の流れを伝えられるか、再度企業に訪問して説明を受けるかのどちらかです。
転職における内定承諾のまとめ
転職における内定承諾について解説してきました。最後に内容をまとめます。
- 内定承諾の返事は労働条件を確認してから
- 内定を待ってもらえる期間は約1週間
- 正式な承諾前のやり取りでは感謝と返信期日を伝える
- 正式な承諾時には入社への意気込みを伝える