転職の内定辞退に関する疑問にQ&A形式で答えます

内定を受けるべきか迷っている転職者のあなたのために、転職の内定辞退についての疑問をQ&A形式でお答えします。

回答に加えて詳細な解説もおこなっているので、内定辞退で迷っているかたは参考にしてください。

内定辞退はいつまでにする?

転職での内定辞退はいつまでに伝えるべきですか?

遅くとも1週間以内、出来るだけ早く伝えるのが良いです。

企業が内定に対する返事を待ってくれるのは、一般的には約1週間程度です。もちろん期日が指定されているなら、それまでには回答しましょう。

企業はあなたの回答まで、採用を止めている状態なので辞退の意思が固まったら迅速に連絡しましょう。

内定を辞退するデメリットについて

内定を辞退するデメリットはありますか?

キャリアプランや労働条件を十分に検討しなければ転職そのものの失敗につながります。

辞退する理由が職務内容が地味だから、給料が少ないといった短期的な理由なら要注意です。

5年後、10後と将来を十分に考えた上で辞退すべきかを判断すべきです。

過去に内定辞退した企業に再応募はできる?

一度内定を辞退した企業に再度応募はできるのでしょうか?

再応募は可能ですが1年以内ですと選考に進める可能性は低いかもしれないです。

内定辞退者に関わらず、選考から落ちた人も含め過去1年以内に選考をおこなった転職者は採用しないという取り決めをしている企業は一定数います。

ただ年数や記録を厳密に管理している企業は少数ですし、記憶も曖昧になります。1年以内なら担当者も代わっていない可能性が高いので覚えられているでしょう。

加えて、過去の辞退連絡が企業に対してマイナスな印象を与えているか?あなたの経験やスキルが他の応募者よりも優位性があるか?などによると思います。

転職は即戦力が重視されるので、あなたが他の応募者より魅力的でない限り、一度辞退した転職者を選考するメリットは見当たらないので可能性は低いかもしれません。

内定辞退で後悔しないか?

現在内定を辞退するか迷っています、辞退して後で後悔するか不安です。

後悔するかもと思っているのは不確定要素が多いためです、不明な点を企業に質問してみましょう。

内定辞退をして別の企業に入った方が後悔するのは、入社した企業が理想とかけ離れていた場合に起きます。

今できることは、自分のキャリアプランや転職に求めることを整理し、辞退前に企業にそれが実現できるかを確認することです。

内定が出たということは、企業はあなたに入社して欲しいと思っています。担当者にメールで質問をして、必要なら現場の方との面談をセッティングしてもらいましょう。

時間がかかる場合や、第一希望の企業の選考前に決断を迫られているなら、内定保留をお願いしましょう。場合によっては2週間ほど内定の返事を待ってもらえる可能性もあります。

内定保留については、下記のページで詳細を解説しているので参考にしてください。

転職における内定保留の伝え方を例文付きで解説!

内定辞退の理由は必要ですか?

内定辞退を伝える時に、詳しい理由は伝える必要はありますか?

一身上の都合で良いですが、突っ込んで聞かれる可能性もあるので用意しておきましょう。

内定辞退の理由は一身上の都合でも問題はありませんが、電話などでは理由を聞かれる可能性があるため、やはり用意しておくのが良いでしょう。

おすすめなのが「他社にご縁を感じ」というフレーズです。日本語特有の曖昧な返答ですが、マナーを押さえた言い回しです。

その他は、「他社の仕事内容が自身のキャリアにとって有益だと感じました。」といった自身のキャリアプランを考えた上での結論という言い回しでも良いでしょう。

内定辞退の連絡は電話とメールどちらが良いか?

やはり内定辞退は電話で伝えないと失礼でしょうか?気まずいのでメールで送りたいです。

迅速に伝えることが重要なので、悩んで遅れるくらいでしたらメールにしましょう。

内定辞退は選考に時間とお金をかけてもらった企業に礼を尽くす意味でも、電話ができるのならやはり自分の口から伝えたほうが良いです。

ただここ数年で内定通知をメールで行う企業も多く、内定辞退もメールという流れが増えてきています。

どうしても電話は無理という場合はメールで良いと思います。重要なことは、辞退を決断したらすぐに連絡することです。

内定辞退のメールでの伝え方は?

内定辞退の際に送るメールはどう書けばよいですか?

内定辞退のメール例文を記載するので参考にして下さい。

件名:内定辞退のお詫び 転職まなぶ

株式会社◯◯
人事部 ▲▲様

お世話になっております、転職まなぶです。

この度は中途採用における内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

このような光栄なご連絡をいただきながら大変恐縮ですが、
検討した結果、他社へのご縁を感じ、そちらの会社への入社を決めました。

今回、お忙しいなか貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような結果となり誠に申し訳ございません。
またメールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、今後も貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

————————————————————————–
氏名:転職まなぶ
メールアドレス:xxx@gmail.com
電話番号:080-xxxx-xxxx
〒●●●-●●●●
東京都世田谷区●●1丁目11-1 セントラルコート205号室
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内定辞退についてメール例文や電話での会話例など、次のページで詳しく解説しているので参考にしてください。

転職の内定辞退に使えるメール例文と会話例をご紹介!

転職エージェントに内定辞退をどう伝える?

色々と手伝ってくれた転職エージェントに内定辞退を伝えづらいです。

正直に内定辞退する理由を相談してみましょう。

転職活動を応援してくれたエージェントに内定辞退を伝えるのは、たしかに気まずいです。

ただ不満を抱えて無理に入社し、すぐ辞められるほうがエージェントにとってはダメージが大きいのです。

むしろ正直に伝えて相談することで、あなたのキャリア観が明確になり、よりマッチング度合いの高い求人を紹介してもらえる可能性も高まります。

適当な理由で辞退したいと伝えると、エージェントはその嘘に気づきます。気まずいのはわかりますが、正直に相談しましょう。

内定承諾後に辞退はできる?

内定承諾したのですが別の企業からオファーがあり、辞退したいですが可能ですか?

可能です。ただし無用なトラブルを避けるため真摯に対応しましょう。

内定承諾後は雇用関係にあるとみなされますが、民法第627条において、雇用についてはいつでも解約の申入れをすることが出来ると明示されています。

ただ無用なトラブルを避けるためにも、必ず電話で伝えるか訪問して伝えましょう。正直に辞退の理由を伝え、謝罪をおこなえば企業もそれ以上は追求しません。

内定承諾後の辞退については、次のページでも詳細を解説しているので参考にしてください。

転職で内定承諾後に辞退する危険性とやり方を解説【例文付き】

転職での内定辞退まとめ

転職での内定辞退について解説してきました。最後に内容をまとめます。

  • 内定辞退の連絡は約1週間程度が目安
  • しっかりとキャリアを見極めた上で内定辞退をする
  • 辞退した企業への再応募は可能だが期待は薄い
  • 辞退が不安なら納得できるまで企業に質問しよう
  • 内定辞退の理由は「他社にご縁を感じた」が便利
  • 内定辞退は迅速に伝えることが重要
  • 辞退の連絡はメールでも良い
  • 転職エージェントには正直に理由を相談する
  • 内定承諾後でも真摯に対応すれば辞退はできる