この記事では、転職における内定の返事を承諾、保留、辞退の3パターンに分けて例文踏まえて解説します。
目次
転職の内定の返事はいつまで?
企業が内定の返事を待ってくれるのは約1週間です。
これは承諾、保留、辞退といったどの返事に対しても共通です。保留の返事については、2週間以上待ってもらえる場合もありますが、基本的には1週間程度と考えてください。
1週間と短い理由は、他の応募者の選考を一時的にストップしているからです。あなたが辞退した場合は、残った応募者の選考を再開するため、長い期間は待てないのです。
内定を受ける承諾の返事
ここでは内定を承諾する場合に使えるメール返信文や電話の会話例をもとに解説していきます。
内定を承諾する
正式に内定を承諾する場合のメール返信文です。
件名 Re:内定通知のご連絡 ◯◯株式会社
◯◯株式会社
人事採用グループ ▲▲ ▲▲様
お世話になっております、転職まなぶです。
先日頂戴した内定について、労働条件を確認させていただきました。
貴社の内定を謹んでお受けいたします。
これまでの経験を貴社で活かし、事業に貢献できるよう努めてまいります。
お忙しいところ恐縮ですが、以降の手続きについてお教えいただきたく思います。
お手数おかけしますが、ご返信お待ちしております。
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氏名:転職まなぶ
メールアドレス:xxx@gmail.com
電話番号:080-xxxx-xxxx
〒●●●-●●●●
東京都世田谷区●●1丁目11-1 セントラルコート205号室
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労働条件を確認したことを伝え、ハッキリと内定を受けることを伝えてください。
労働条件を確認のうえ入社すると明言すれば、あなたにとっても企業にとっても、安心して入社手続きに進めるからです。
内定通知のメールに対して、そのまま返信すれば良いので、件名は「Re:内定通知のご連絡」のような形になります。
労働条件の提示をお願いする
内定のみを通知され回答を求められた場合は、必ず労働条件を要求しましょう。入社後に給与や就業場所、職務内容が違ったと言っても、取り返しはつきません。
ここでは、電話での会話例にも使えるように例文を用意しました。
お世話になっております、転職まなぶです。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
内定をいただけたこと、大変光栄です。
内定承諾をお伝えする前に、労働条件をご提示いただいても宜しいでしょうか。
御社に大変魅力を感じており、正式にお答えするためにも労働条件を確認させていただきたく思います。
「大変魅力を感じており」といった入社意欲が高い表現を伝えたうえで、正式回答のために労働条件が必要だと伝えましょう。
会話文なので、「御社」と表現しておりますが、メールに使用する場合は「貴社」に変更してください。
労働条件をメール送信または郵送してもらい、確認後、内定を正式に承諾する場合は先に掲載したメール返信文を使用してください。
内定承諾における返事のポイント
転職における、内定承諾に関する返事のポイントは以下です。
- 労働条件の確認は必須
- 入社意思や意欲を伝える
- 内定連絡と同じ手段で返事をする
重要なことは必ず労働条件を確認することです。入社後に「話が違う!」といっても遅いです。短期で退職しないためにも労働条件は必ず要求してください。
合わせて、入社意思や意欲は常に伝えておきましょう。迷っていたとしても、候補に上がっているなら、それは入社意思があるということです。
逆に入社意思が全く無いなら、すぐに辞退の連絡をしましょう。
連絡手段としては、内定通知をもらった連絡手段と同じ形で返事をしてください。
メールで内定通知がきたならメールで返信、電話で内定を告げられたのなら次の連絡も電話でします。
こちらのページで内定承諾について詳しく解説しているので、合わせて確認してください。
転職で内定承諾の返事の仕方を解説【メール・電話の例文付き】内定を待ってもらう保留の返事
ここでは内定の返事を待ってもらうための内定保留のお願いについて、メール返信文や電話の会話例をもとに解説していきます。
内定保留の理由が他社の選考待ちの場合
内定保留をお願いする理由が他社の選考結果待ちの場合に使えるメール返信例です。
件名 Re:内定通知のご連絡 ◯◯株式会社
株式会社◯◯
人事グループ▲▲様
お世話になっております、×月×日に内定のご連絡をいただいた転職まなぶです。
この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。
大変申し訳ありません、お返事について×月×日までお待ちいただけますでしょうか。
現在、他社の最終選考を控えており、そちらの結果が×月×日までには出る予定です。
貴社には大変魅力を感じており、すぐにでもお返事をしたいのですが、慎重に比較検討したうえで決断したいと考えております。
わたくしの都合で大変申し訳ありませんが、何卒ご検討の程よろしくお願いいたします。
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氏名:転職まなぶ
メールアドレス:xxx@gmail.com
電話番号:080-xxxx-xxxx
〒●●●-●●●●
東京都世田谷区●●1丁目11-1 セントラルコート205号室
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まず内定に対する感謝は必ず伝えましょう。
他社の選考が控えていること、何日まで待ってもらいたいのか期日を伝えます。保留をお願いする多くの理由は他社と迷っている場合なので、一般的に内定保留に使える理由です。
なお優先度が低いと思われないように、「大変魅力を感じている」などの表現を使用しましょう。
内定保留の理由が家族への相談の場合
保留をお願いする理由が家族の相談・説得の場合に使用できる会話例を紹介します。メール返信文としても使用できます。
お世話になっております、×月×日に内定のご連絡をいただいた転職まなぶです。
この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。
大変申し訳ありません、お返事について×月×日までお待ちいただけますでしょうか。
御社には大変魅力を感じており、すぐにでもお返事をしたいのですが、転職という重要な問題であるため家族と相談し慎重に決断したいと考えております。
わたくしの都合で大変申し訳ありませんが、何卒ご検討の程よろしくお願いいたします。
先ほどの他社の選考結果待ち例文と基本は同じです。重要な点は「転職という重要な問題であるため家族と相談」というキーワードです。
説得という言葉を使用すると、対立をイメージさせるので相談という言葉を使用しましょう。
転職は給与、労働時間、就業場所と生活スタイルに大きな影響を及ぼすため、家族への相談は当然の理由です。
そのため企業に対して辞退される不安が最も少ない理由として使えます。
内定保留における返事のポイント
転職における内定保留のお願いをするうでのポイントは以下の3つです。
- 理由を明確に
- 期日を明確に
- 進捗を伝える
内定保留はそもそも期日を延長してもらうという、無理なお願いをしているため、その理由を明確に伝えなければ保留をしてくれない場合もあります。
加えて期日を伝えて、必ずその期日までには承諾か辞退かを決めましょう。
保留期間が長い場合は、進捗などを伝えて密に連絡をとることで企業も安心できます。
転職における内定保留については次のページでも詳しく解説しているので、確認してください。
転職における内定保留の伝え方を例文付きで解説!内定を辞退する返事
ここでは内定辞退について、メール返信文や電話の会話例をもとに解説していきます。
メールでの内定辞退の連絡
内定辞退に使えるメール返信文を紹介します。
件名:内定辞退のお詫び 転職まなぶ
株式会社◯◯
人事部 ▲▲様
お世話になっております、転職まなぶです。
この度は、中途採用における内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
このような光栄なご連絡をいただきながら大変恐縮ですが、
検討した結果、他社へのご縁を感じ、そちらの会社への入社を決めました。
今回、お忙しいなか貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような結果となり誠に申し訳ございません。
またメールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら、今後も貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
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氏名:転職まなぶ
メールアドレス:xxx@gmail.com
電話番号:080-xxxx-xxxx
〒●●●-●●●●
東京都世田谷区●●1丁目11-1 セントラルコート205号室
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内定辞退のメールは精神的ハードルが低いため、可能なら辞退の理由を伝えましょう。
どうしても伝えたくない場合は、「一身上の都合」でも問題ありません。「他社へのご縁を感じ」は便利なフレーズなので覚えておきましょう。
採用活動にはお金も時間もかけています、選考をしてもらったことに対する感謝とお詫びは必ず伝えましょう。
多くのメールに埋もれて見逃されないように、件名は「内定辞退」というキーワードを入れてください。
電話で使える内定辞退の連絡
電話でも使える内定辞退の会話例文を紹介します。
お忙しいところ申し訳ありません、転職まなぶです。
先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
大変光栄なお知らせをいただきながら誠に恐縮ですが、検討した結果、今回の内定を辞退したく、ご連絡いたしました。
同時期に選考していただいた企業からも内定をいただきまして、自身のキャリアパスを含めて検討した結果、今回はそちらの企業様に入社する決意を固めました。
選考において、お忙しいなか貴重なお時間を頂戴したにも関わらず、このような結果になってしまい、大変申し訳ございませんでした。
電話の場合は、辞退すると伝えた場合に、理由を聞かれる可能性が高いので、あらかじめ辞退の理由を用意しておきましょう。
「仕事内容によるキャリアパスを考えた結果」と伝え、他の企業への入社意思が固まったと伝えれば、それ以上は突っ込まれることは無いはずです。
なお電話なので、この通り話さなくても良いです。最低限のマナーができていれば、あなたの言葉で焦らずゆっくりと話してください。
スラスラと原稿を話しているような内定辞退の連絡よりは、よほど好感を抱かれやすいです。
内定辞退における返事のポイント
転職における内定辞退のポイントは以下の3つです。
- 理由は「他社にご縁を感じた」が便利
- 連絡は電話が好ましいがメールでもOK
- 転職エージェントには正直に伝える
先ほどお伝えしたとおり、辞退理由は「一身上の都合」でも問題ありませんが、突っ込まれた場合などのため、「他社にご縁を感じた」というフレーズを覚えておけば便利です。
連絡手段については、メールでも良いですが、お金と時間をかけて選考をおこなってくれた企業に礼を尽くす意味でも、可能なら電話が良いでしょう。
ただ内定辞退は迅速に伝えることが重要なので、電話をかけるか悩んで時間がかかるなら、メールでも良いのですぐに送りましょう。
転職エージェント経由で応募している場合は、内定辞退はエージェントに連絡します。その際は、パートナーであるエージェントには理由を正直に伝えましょう。
転職エージェントは何人もの転職者を支援しているので、嘘はすぐ見抜かれます。
エージェントに対して壁をつくっていると思われると以降の転職活動にとってもマイナスです。正直に話して、もし辞退を悩んでいるなら、そのことも正直に伝えましょう。
転職における辞退については次のページでも詳しく解説しているので、確認してください。
転職の内定辞退に使えるメール例文と会話例をご紹介!内定承諾後に辞退をする場合
少ない事例ですが、一度内定を承諾した後に、辞退するパターンについて説明します。
まずは例文を見てみましょう
お世話になっております、先日内定をいただきました転職まなぶです。
先日お受けした御社の内定に関しまして、誠に勝手ではありますが辞退をさせていただきたく、ご連絡いたしました。
一度内定承諾をしたにもかかわらず、ご迷惑をおかけする形となり大変申し訳ありません。
並行して選考が進んでいた他社様から内定をいただきまして、仕事内容から、そちらの会社様で挑戦することが自身の長期的なキャリア形成に役立つとの結論に至りました。
このタイミングでの内定辞退となり、▲▲様だけでなく関係各所にもご迷惑をおかけすることになり大変申し訳ございません。
辞退の理由は必ず伝えましょう。この時点での内定辞退では「一身上の都合」は通用せず、逆にトラブルになる可能性があるので、包み隠さず正直に伝えましょう。
一般的なのは、やはり他社の方がキャリア上好ましいという内容です。他にも家族や親族の事情などもありますが、トラブルの元になるので、嘘は辞めましょう。
ちなみに、連絡手段は電話でしてください。担当者不在でなかなか連絡がつかない場合はメールを先に送るのも良いですが、後ほど電話もしましょう。
内定承諾後の辞退については、次のページでも詳しく解説しているので参考にしてください。
転職で内定承諾後に辞退する危険性とやり方を解説【例文付き】転職における内定の返事まとめ
転職における内定の返事について解説してきました。最後に内容をまとめます。
- 内定承諾の返事では条件確認を忘れずに
- 内定保留の返事では期日、理由が必須
- 内定辞退の返事ではスピード感が大切
- 内定承諾後の辞退は電話で正直に話す