在職中だと、仕事が忙しく平日の面接は難しいというのが多くの転職者の本音です。
転職エージェントとして多くの転職者のはなしを聞くと、厳しい現実のなか転職者のみなさんは色々工夫してこの「平日面接問題」を解決しています。
この記事では一般的な有休を使って面接にいく以外に、平日の面接に行けない転職者が実際に使った8つの解決方法を説明します。
目次
有給休暇は言い訳とセットで使え!
有給休暇つまり有休を取得して面接に行くのは王道パターンです。
有休という権利を使うため後ろめたさもなく、時間の余裕もあるので安心して面接にのぞめます。
重要なポイントは有休の言い訳をしっかり考えることです。有休を取得する理由を言う必要は無いというのは建前で、現実は上司や同僚にいうと「何か予定あるの?」と聞かれます。
さすがに転職面接とは言えないので、転職者の多くは次のように伝えているようです。あなたも有休の言い訳を考える時に役立ててください。
- 自分も含め親族の病気
- 冠婚葬祭
- 子供の発表会などイベント
- 役所に行くなど公的な手続き
- 実家や親戚の帰省
- 点検などの立ち会い
ちなみに葬式と伝えるのは注意です!会社によってはお花を送ってくれるのでばれる可能性があります。
マンションでの防災や設備の立ち会い、役所への手続きは半休申請が現実的です。
シンプルなところで家族や親戚を空港に送っていく、家族サービスなど日常でありえる理由で有休をとることが最近では多いです。
とはいえ有休を取りづらい会社が存在するのも事実です、その場合は以降の方法をためしてください。
朝と夜の就業時間外で面接
平日の就業前や就業後に面接に行くのもよくあるパターンです。
わたし自身も転職経験があり、その時も仕事が終わってから面接に行っていました。
基本的に企業の就業時間は平日9時~18時が多く、面接は30分~1時間が多いので移動時間ふくめ次の時間に設定するのが良いでしょう。
平日朝8時30分終了までor夜18時30分から面接開始
平日夜17時就業の方は、移動時間ふくめ17時30分面接開始となりますね。
ちなみに全体的には朝の面接は少数です。これは面接官側も転職者側も、寝坊のリスクや頭が冴えていないという理由があるのかもしれません。
オキテ破りで就業中に抜け出す!
現実的に有給休暇など取れない!平日は20時まで働いているなどのブラック企業もあり、面接に行けない転職者も少なくないです。
そのような場合に、外回りや顧客との打ち合わせと会社につたえ面接にいく転職者もいます。ただし営業やシステムエンジニア、コンサルタントなど外出できる職業に限られます。
バックオフィス業務やプログラマ、設計など常時社内にいる方は、すでに解説した有休取得時に言い訳をつかって次のように上司に伝えています。
「部長、明日は午前中に病院に行くので午後出社でもよろしいでしょうか?」
「社長、マンションの設備点検があるので2~3時間ほど抜けていいですか?」
ちなみに、これはおすすめできません。そもそも就業時間内に職務以外のことを行っているので就業規則違反になります。
顧客との打ち合わせなどは電話や他の関係者との会話から発覚する可能性もあります。
ただ現実的に、そのようにしなければ平日に面接を受けに行けない環境にいる転職者もいるのです。
土日面接をねらえ!
それでも平日は無理!という転職者は、土日などの休日に面接を受ける方法を考えます。
まずダメ元で応募企業に土日面接が可能か聞いてみましょう。採用担当の中には、現実的に平日は職務が忙しく土日しか面接に行けないということを理解されている方も多いです。
ただ会社の方針ふくめ休日出勤を推奨していない企業が増えていること、面接官にとっては面接は業務なので土日に出社はしたくないと思うのが普通だと認識しておいてください。
その他、転職サイトのキーワード検索欄に「土日面接可」と入れて検索すると、少数ではありますが土日面接を開催している企業もあるので探してみましょう。
ちなみ土日面接のメールでの問い合わせや、土日面接に対応している可能性がある職種・業界などについて次の記事で解説しています。
転職で土日面接に対する疑問にお答えします!流行りのweb面接を活用
コロナの影響もあり急速に浸透しつつあるのがオンラインでのweb面接です。平日のお昼時間を上手く使って面接をうける転職者もいます。
自社近くで会議室・個室が借りられるレンタルスペースを探して、平日お昼休みの1時間以内にオンライン上でweb面接をするのです。
面接自体はおよそ30分~1時間なのでお昼休みに面接をすることも可能です。
わたしが支援している転職者の方も次のサイトで自社近くのレンタルスペースを借りていました。1~2時間程度だと1500~3000円程度から探せるようです。
Web面接に最適な場所|レンタルスペース・貸し会議室ならインスタベース
応募企業に事前に「お昼休みの時間を利用するので12時10~12時50分の間でお願いします」と伝えられるのであれば、なお良いです。
リファラル採用の波に乗る!
今までは平日が難しい転職者側が何とか工夫して面接に行ける方法を探してきました。しかし知人や友人経由で企業と接点を持つことで面接日の融通がききやすくなります。
近年、企業が自社の社員に友人や知人を紹介してもらい採用につなげるリファラル採用が活発です。
有名どころだとフリマアプリの「メルカリ」などがリファラル採用をうまく活用しています。
リファラル採用は企業・転職者ともに大きなメリットがあります。
すでに働いている友人・知人からの紹介なので人間性や職務遂行能力が事前にわかること、社内の内情がリアルに伝わるためミスマッチが少ないのです。
会社によっては、まずは紹介してくれる知り合いをふくめ採用担当や現場の人などと食事会やお茶をしながら会ってみるところから始まるパターンが多いです。
そのためストレスなく企業や採用担当と意思疎通ができます。
紹介してもらう必要があるので、狙ってやれる方法ではありませんが、実際にうまく活用した転職者の方は次のように工夫していました。
- 今の会社から転職した人と連絡をとる
- 会社関係者以外の友人や知人に転職意思を伝える
- 業界や職種の勉強会やセミナーに出席する
これは昔からよくありますが今の会社から転職した人や友人・知人から会社へ誘われるパターンです。企業側が転職した人に「誰かいい人いない?」と聞くことが多いため、昔からあるパターンです。
ちなみに現職の会社と関係がある人に転職意思を伝えると、会社に転職が伝わりトラブルになる可能性があるので注意してください。
エンジニアなどは勉強会やセミナーが頻繁に行われていて、勉強会やセミナー後の親睦会で知り合いそのまま誘われるという流れもあります。
ビジネスSNSを活用する
ビジネスに特化したSNSを活用して企業との接点を持ったかたも多いです。
有名どころではWantedly(ウォンテッドリー)とLinkedIn(リンクトイン)です。
両者ともにビジネスに特化したSNSで、中にはビジネス系の勉強会を開催するなどリファラル採用の足がかりとなるビジネス上の知人を探すこともできます。
経験やスキルなどのプロフィールを見て、企業から直接声がかかる場合もあります。
ちなみにWantedly(ウォンテッドリー)は20代や30代の若手ビジネスマン向けです。
Wantedly(ウォンテッドリー)「はたらく」を面白くするビジネスSNS
LinkedIn(リンクトイン)はバイリンガル・海外・外資系に強くハイキャリア向けです。
LinkedIn(リンクトイン) | 世界最大のビジネスSNS
悩みを丸投げできる転職エージェント
平日に面接に行けない!そんな悩みを丸投げできるのが転職エージェントです。
そもそも転職者の目的は、転職して自分の望む働き方を実現することです。
そのためにはキャリアふくめて自己分析を行う、応募企業に合った面接対策をすることが最重要です。
平日に面接に行くために労力を使うなら、その分を面接対策や自己分析に回すほうが有意義なのです。
転職エージェントなら日程交渉など企業との連絡を代行してくれるので、平日の面接に行けないという悩みを丸投げできます。
さらに大手の転職エージェントなどは多くの転職者を企業に紹介しているので、どの企業なら土日面接や時間外面接に対応できるのかも知っています。
まずは転職エージェントに登録し相談しましょう。日程交渉だけでなく、キャリア含めたアドバイスがもらえるためオススメです。
まとめ
平日の面接が難しい転職者向けに、実際の転職者が行った8つの解決方法を説明しました。最後に内容をまとめておきます。
- 有給休暇は言い訳もセットで使う
- 朝と夜の就業時間外に面接を入れる
- オキテ破りで就業中に抜け出す
- 土日面接を狙ってみる
- web面接をうまく使う
- 融通がききやすいリファラル採用
- ビジネスSNSで接点を増やす
- 丸投げできる転職エージェントに登録